温室効果ガスの削減に向けた取組みについて

MEPC80で議論されている温室効果ガス(GHG)関連
目標年    GHG 排出削減目標(2023 年版)
2030 年 ・ 輸送効率最低40%改善(2008 年比)
     ・ GHG 総排出量の最低20%削減(30%削減を目指す)
      (2008 年比)
     ・ ゼロエミッション燃料等の最低5%普及(10%普及を目指す)
2040 年 ・ GHG 総排出量の最低70%削減(80%削減を目指す)
       (2008 年比)
2050 年 ・ 遅くとも 2050 年頃までにGHG ネット排出ゼロ


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GHG,CO2排出削減に向けた取り組み・現状と近未来
1位 LNG燃料船
2位 メタノール燃料船
3位 アンモニア燃料船
4位 水素燃料船
5位 EV船・リチュームイオン電池、水素燃料電池

6位 バイオ燃料船

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GHG排出量計算

以下の計算式を使用する
但し、ここでは船舶内のみの計算として表示するが
実際にはGHG
WtTとして陸で発生するGHGも現実には計算が必要と成る。




上記の式及び数値を使用して計算すると以下のような例題と成る。


考察:考え方の一つとして
上記例題数値が現在運航している100ton以上の国際航海船平均数値とは思わないが
例えば多めに見て平均を500t-CO2eq/dayと考えると、世界には約88,000隻存在するとする。
ここで国際航海船全体・500 x 88,000 = 4.4 x 10^7 (t-CO2eq/day)
このCO2が大気に混ざり赤外線を吸収する事によって温暖化現象が起きていると考える。
大気中のCO2量を0.04%程度と考え、地球全体の大気量5 x 10^15ton
5 x 10^15 x 0.0004 = 2 x 10^12tonが地球全体のCO2量と想定される。
概ね0.5℃気温上昇が上昇するには1100GtCO2(1.1 x 10^12tCO2)
船のみで0.5℃気温上昇の原因と成るには(1.1 x 10^12) / (4.4 x 10^7) / 365 =68.5年と推定



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今後の燃料事情
考えられる新燃料資料
温室効果ガスとは GHG (Greenhouse Gas)

 a. LNG・二酸化炭素量は多少少ないがカーボンフリーには程遠い・水素、アンモニアのかけ橋
  削減率:SOx 100%, NOx 85%, CO2 40%
 b. メタノール・LNG同様かけ橋
 c. 水素・貯蔵が大変(-253℃、体積比重4.5倍)
 d. アンモニア・適応しやすい(8k程度の圧力タンクで常温保存可能)、
   但しN2O、NOxの発生に問題あり、体積比率2.7倍
 e. バイオ燃料・供給量さえ確保できれば可能
 
f. 最近バイオメタノール船の初注が進んでいる、今後増えるのか
  (何にしてもインフラが鍵)
 g. MOL 世界発バイオメタノール船実施
  GHG(温室効果ガス)排出量ゼロ
  バイオメタノールは熱量当たりでC重油の2.39倍の容積を必要とするが
  意外と取り扱いが容易な為、今後の燃料として期待されるかも
  現在メタノール燃料船は25隻就航、メタノール燃料船の発注残はコンテナ船
  を中心に約100隻まで積みあがっている。
  常温常圧で液体の為取り扱いが容易、世界約130港の周辺にインフラも有り
  今後のインフラ、建造のハードルも低